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ケアマネ・相談員の仕事

施設相談員の1日のスケジュール|実際の業務の流れをリアルに公開

「施設相談員って、実際1日何をしてるの?」

そう聞かれると、正直うまく答えられないことがある。

それもそのはず。相談員の仕事は表から見えにくい。介護士さんのように利用者さんのそばで動いているわけでもなく、かといってデスクでゆっくり書類を書いているわけでもない。

電話が鳴れば飛び起き、家族が来れば対応し、病院から連絡が来れば調整に走る。気づけば1日が終わっている、そんな仕事だ。

この記事では、施設相談員として10年以上働いてきた私が、1日のスケジュールをリアルに公開する。

「相談員になりたい」「相談員の仕事が気になる」「今まさに相談員として働いていてしんどい」、そんな人に向けて書いた。求人サイトには絶対に書いていないリアルをお届けする。

施設相談員の1日|まずは全体の流れをざっくり把握しよう

細かい話に入る前に、まず1日の流れを大きく把握してほしい。

もちろん施設の種類や規模によって違いはあるが、特養・老健・有料老人ホームなど多くの施設で共通している「相談員の1日の骨格」はだいたいこんな感じだ。

時間主な業務
8:30出勤・申し送り確認
9:00メール・電話対応、入退所調整
10:00家族・ケアマネ・病院との連絡調整
11:00書類作成・入所判定準備
12:00昼休憩(取れれば)
13:00家族面談・利用者面談
14:00サービス担当者会議・関係機関対応
15:30書類・記録の入力
16:30翌日の確認・引き継ぎ準備
17:30退勤(できれば)

「できれば」「取れれば」という言葉が自然と出てくるあたりに、すでにリアルが滲み出ている。

では、それぞれの時間帯で何が起きているのか、もう少し詳しく見ていこう。

施設相談員・午前のスケジュール|1日は「情報整理」から始まる

申し送り・夜勤引き継ぎの確認

出勤してまずやることは、夜勤帯に何があったかを把握することだ。

利用者さんの体調変化、転倒、家族からの電話、救急搬送。これらを申し送りノートや介護記録システムで確認する。

相談員はその日の動きを「情報」で組み立てていく仕事なので、朝の情報収集が1日の質を決めると言っても過言ではない。

お団子団長
お団子団長
夜中に転倒があったのに朝の申し送りで初めて知る、なんてことも正直あった。それが後で家族対応に発展することもあるから、朝イチの確認は絶対に抜かせない。

メール・電話対応(問い合わせ・家族・病院)

9時を過ぎると電話が鳴り始める。

内容はさまざまで、「入所の問い合わせ」「退院調整の連絡」「家族からの状況確認」「ケアマネからの相談」など、相手も内容もバラバラだ。

相談員の電話は「5分で終わる」ものがほとんどない。1本の電話が別の確認作業を生み、それがまた別の電話につながる。気づいたら1時間が電話だけで消えていた、なんて日も珍しくない。

入退所調整の実務(病院連携・書類確認)

午前中のメインミッションのひとつが入退所の調整だ。

病院のソーシャルワーカーから「来週退院予定なんですが、受け入れ可能ですか?」という連絡が来る。

そこから動くのが相談員だ。空床の確認、施設長への報告、医療的ケアの有無の確認、家族への説明日程の調整…1件の入所に対して、これだけの工程がある。

同時に複数件動いていることもザラで、それぞれのステータスを頭の中で管理しながら仕事を進めていく。

施設相談員・午後のスケジュール|面談・書類・調整が重なる時間帯

利用者・家族との面談

午後は面談が入ることが多い。

入所を検討している家族への施設説明、入所後の生活状況の共有、退所に向けた今後の方針確認など、面談の目的は毎回違う。

相談員の面談は「情報を伝える場」であると同時に「感情を受け止める場」でもある。

「父をここに預けてよかったのか」「なぜもっと早く教えてくれなかったのか」。そういう言葉が飛んでくることもある。事実確認しながら、感情にも寄り添う。これが相談員の面談の難しさだ。

サービス担当者会議の準備・出席

ケアプランの更新時期にはサービス担当者会議が入ってくる。

ケアマネ・介護士・看護師・リハビリ・栄養士など多職種が集まり、利用者さんの今後の方針を話し合う会議だ。相談員はこの会議の調整役を担うことも多く、日程調整・資料準備・議事録作成まで一手に引き受けることになる。

ケアプランや入所判定に関わる書類業務

相談員の仕事の中で、地味に時間を奪っていくのが書類業務だ。

重要事項説明書、入所申込書、アセスメントシート、生活歴の聴取票…施設によってフォーマットは違っても、入所1件あたりに発生する書類の量は相当なものだ。

しかも、これを「面談の合間」「電話の合間」にこなしていくことになる。

関係機関(ケアマネ・病院)との電話・連絡調整

午後も電話は続く。

午前中に動き出した入退所案件の続き、ケアマネへの状況報告、病院への情報提供書の送付確認。相談員の仕事は「情報をつなぐ仕事」でもあるので、関係機関とのやり取りは1日を通して発生し続ける。

夕方〜退勤前|終わらない書類と明日の準備

翌日の入退所・面談の確認

16時を過ぎたら、まず翌日のスケジュールを確認する。

明日の入所者は誰か。家族が来る予定は何件か。病院への情報提供書の締め切りはいつか。これを整理して、対応が必要なことがあれば今日中に動く。

お団子団長
お団子団長
夕方16時に「明日、急遽退院になりました」という病院からの電話が来たときの絶望感は、相談員なら全員わかると思う。そこから家族への連絡、受け入れ準備の調整、書類の準備…定時なんて完全に吹き飛ぶ。

記録・日誌の入力

1日の業務記録を入力する。面談の内容、電話対応の記録、調整の経緯。

これが地味に時間がかかる。「あの件、どこまで動いたんだっけ」と記憶を手繰り寄せながら打ち込んでいく作業は、疲れた夕方にはなかなかしんどい。

残業になりやすいのはどんなとき?

正直に言う。相談員の残業は「突発対応の多さ」でほぼ決まる。

  • 夕方に緊急入退所の連絡が来た日
  • 家族クレームの対応が長引いた日
  • 会議の資料を当日まで準備できなかった日
  • 複数件の入所が重なって書類が追いつかない日

逆に言えば、突発対応がない日は定時で上がれることも多い。相談員の労働時間は、仕事量の多さよりも「予測不能な割り込み」に左右されやすい仕事だ。

これが相談員業務の「リアル」|スケジュール通りにいかない理由

ここまで読んでくれた人はもう気づいているかもしれないが、相談員の1日はスケジュール通りに進まないことの方が多い。

その理由を正直に書く。

急な退院・緊急入所の連絡

病院からの連絡は、こちらの都合に関係なく来る。「明日退院」「来週入所希望」。それが1日に複数件重なることもある。

しかも、入所の受け入れ可否は相談員だけでは決められないことも多い。施設長・看護師・介護リーダーへの確認が必要で、その人たちがすぐつかまるとは限らない。

家族クレームへの対応

「先週お願いしたことがまだ対応されていない」「なぜこういう対応になったのか説明してほしい」。

こういった連絡は、たいてい午後の一番忙しい時間帯にかかってくる。しかも電話だけで終わらず、来館しての面談になることもある。

クレーム対応中は他の仕事が完全に止まる。それが1時間続けば、その日の予定は大幅に狂う。

他部署・上司から割り込んでくる仕事

「この書類、今日中にお願い」「ちょっといいですか」「○○さんのご家族から電話があって…」。

相談員は施設の中でも「なんでも相談される立場」になりやすい。それ自体は悪いことではないのだが、割り込みが積み重なると自分の仕事が全く進まない日もある。

ここがポイント

相談員の仕事がきついのは「仕事量が多いから」だけじゃない。「自分でコントロールできない割り込みが多いから」という側面が大きい。これを知っているかどうかで、相談員の仕事との向き合い方がかなり変わってくる。

施設の種類によってスケジュールはこう変わる

同じ「施設相談員」でも、施設の種類によって1日の業務の色は大きく違う。

突発的な対応やクレームはどの施設でも起こりうるが、「大変さの種類」は施設ごとに異なる。自分に合った働き方を選ぶための参考にしてほしい。

施設種別相談員業務の特徴大変さの種類
特別養護老人ホーム(特養)入所待ちの管理・看取り対応が多い感情的な重さ・長期的な家族支援
介護老人保健施設(老健)在宅復帰調整・病院連携が多いスピード・調整量の多さ
有料老人ホーム見学対応・営業的な動きが入ってくる入居促進プレッシャー・接客要素
グループホーム認知症対応・家族との関係構築が中心小規模ゆえの何でも屋化

たとえば「在宅復帰の支援にやりがいを感じる」という人なら老健が向いているし、「じっくり家族と関わりたい」という人なら特養やグループホームが合っているかもしれない。

どの施設で働くかは、相談員としてのキャリアの満足度に直結する。転職や就職を考えるときは、施設の種類にも注目して選んでほしい。

相談員の仕事で大変なこと・やりがいはどこにある?

正直しんどいと感じる場面

  • 板挟みになる(施設側の都合と家族の要望が食い違うとき)
  • 感謝されにくい(縁の下の仕事なので成果が見えにくい)
  • 書類が多すぎる(現場ケアと違い、成果物が書類なので達成感が薄い)
  • 「何でも相談員に」という文化でキャパオーバーになりやすい

それでも続けてきた理由

しんどい面を正直に書いてきたが、私が10年以上この仕事を続けてきたのには理由がある。

「困っている人と、必要なものをつなぐ」という仕事の本質が、自分には合っていたからだ。

入所を迷っていたご家族が「ここにお願いしてよかった」と言ってくれたとき。退院後の在宅生活に不安を抱えていた利用者さんが「家に帰れた」と報告してくれたとき。

相談員の仕事のやりがいは、派手ではないけれど確かにある。ただ、それが見えてくるまでに少し時間がかかるのも事実だ。

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まとめ|相談員の1日をリアルに知ることが、キャリア選択の第一歩

最後に、この記事のポイントを整理しておく。

この記事のまとめ
  • 施設相談員の1日は「情報整理・調整・面談・書類」の繰り返しで構成されている
  • スケジュール通りに進まないのが常態で、突発対応への耐性が求められる仕事だ
  • 施設の種類によって「大変さの種類」が違うため、自分に合った職場選びが重要

相談員の仕事は、外から見るよりずっと複雑で、ずっと奥が深い。

「相談員として転職を考えている」「今の職場が合っているか不安」という人は、ぜひ次の記事も読んでみてほしい。

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