一般的な研修ではこのように教えられます。
- お金をもらっている＝お客様なのだから敬語を使うのは当たり前
- 目上の方を敬うのは当然
でも、敬語を使っていると、利用者さんの不安を取り除きにくい！と感じたことはありませんか？
こんな疑問がある方向けの記事です。
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結論！敬語を使うことが必ずしも利用者さんの為にはならない！
始めに言ってしまうと、現場で働いていれば、敬語を使わない方がいい場面もたくさんあります。
耳がい声にくい方などは、敬語を使って「〇〇してもよろしいでしょうか」などと聞くと、言葉が長すぎて、余計に聞き取れないことがあったりします。
また、認知症の利用者さんでも敬語だと警戒心をもたれてしまうことがあるのです。
今の老人ホームの風潮では、敬語が主流です！
冒頭でも書いたように、研修などでは、必ず敬語を使うように指導している老人ホームがほとんどです。
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研修ではこの内容を主に話されるし、この考え方自体は何もズレていないと考える人がほとんどではないでしょうか？
全て敬語が正しい！というのは、会社としては当然の考えなので、研修の際などは、なんとな〜く頭に入れておきましょう。
家族によっては、意見が別れる
老人ホームでは、敬語を使うよう指導されますが、家族の意見は、実際に聞いてみると結構別れることがあります。
これは、実際に家族から聞けた意見です。
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認知症の利用者さんの対応で敬語だと上手くいかないケース
認知症で不安な表情をしている方や、不安で気持ちが安定しない人などと関わっている時に、敬語を使わない方が上手くいくケースを経験したことがある人は多いでしょう。
ここがどこだかわからない！帰宅願望のある利用者さん
帰宅願望があって怒ったり泣いたりしている利用者さんを安心させる時によくある会話で
こう言っている利用者さんに対して
と伝えるのと
と言うのとでは、経験上、後者の方が話が伝わりやすい場合が多いです。
もし、目覚めたら知らない場所にいた時に
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どっちを選ぶか考えた時、本当に不安な状況なら後者を選びませんか？
ガチガチの敬語で接するのは、ホラー映画などでも恐怖を煽るシーンで使われるように、環境によっては怪しさを与えてしまう場合があります。
知らない場所にいる時に、物を頼みやすいのも従業員より友達！
「トイレットペーパーちょうだい？」とお願いするだけでも
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忙しそうにしている、知らないお店の定員さんに頼む
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普段から砕けた話をしている知り合いに頼む
これも後者の方が頼みやすくないですか？
ショートステイに来ていた利用者さんで、決まった職員にしか物事を頼めず、どの職員が出勤か、毎日確認している方が数名いました。
そのような利用者さんがショートステイを使う時に、接客業だから敬語を使う！というのは、少し空気が読めていない感じがしますね。
敬語を使わない方が上手くいく場合でも、家族の前では別！
利用者さんが、フランクに接していないと不安そう！というような理由で、敬語を使っていない場合でも、家族の前に出たら話は別です。
敬語を使わない関係が成り立つのは、利用者さんとあなた、2人での関係で成り立っていることです。
家族がいる場なら、不安そうという事もないですし、何より、会社として家族へ与える印象が悪くなります。
老人ホームでは敬語を使えという考え方について まとめ
- 敬語は必ず利用者さんにウケがいいとは限らない！
- 老人ホームの研修では敬語を使うように言われる
- 家族の意見はかなり分かれる
- 認知症の利用者さんや、人見知りな方には、敬語を使わないで近づく必要がある場合もある！
- 利用者さんとの関係で、敬語を使っていなくても、家族の前では使うようにする！
老人ホームが敬語を使いなさい、利用者さんや歳上の方を敬いなさい！というのは当たり前です。
ただし、現場で働く人は、その考えを頭に入れた上で、必要に応じて、利用者さんが安心する状況を演出しなくてはいけません。
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