こんなことで悩んでいませんか?
- ショートステイの負担限度額認定証って聞いたけど、どう料金と関係してるのかがわからない。
- 申請するとどれくらい料金って安くなるの?
- 申請の仕方もわからない!

負担限度額認定の対象でも、これを知らなくて申請していないと料金は安くならないんだ。


負担限度額認定証を持っている事で、ショートステイの料金の何がどのくらい安くなるのかがわかる。
負担限度額認定証についての注意点がわかる!
介護の仕事をしている人も必見!この記事で家族に説明できるようになります!
この記事の内容(目次)
ショートステイの料金が安くなる『負担限度額認定証』とは何か
ショートステイの料金説明の際に出て来る『負担限度額認定証』
この書類を理解していないと、料金の説明はできない!と言っていいほど大事な書類です。

申請する事で対象の介護サービスの料金が安くなる
簡単に言うと、タイトルの通り、申請が通ると対象の介護サービスが安くなる書類です。
この対象のサービスにショートステイも含まれています。
どういう人なら申請が通るの?
厚労省のHPだけでは、かなりわかり辛い説明だったので、もう1つ、「陸前高田市」のHPを引用しながら説明します。
陸前高田市のHPでわかりやすく書いてある内容
まず陸前高田市のHPに書いてある通り、支給要件は次の条件を満たす人のみです。
次のどちらの要件も満たす方で、課税年金・非課税年金収入額や合計所得金額によって、負担段階が決定されます
(1)本人が住民税非課税世帯で、世帯を別にする配偶者も住民税非課税であること。
(2)保有する預貯金等が単身で1,000万円以下、夫婦で2,000万円以下であること。
簡単に言い直すと
- 本人が住民税が非課税である。
- 旦那さんや奥さんなど、配偶者がいれば、別に住んでいても同じく非課税でなくてはダメ。
- 旦那さんや奥さんがいない単身の方は預貯金が1000万円以下じゃないとダメ。
- 旦那さんや奥さんがいる方は、夫婦で預貯金が2000万円以下じゃないとダメ。
こんな内容が書かれています。
ただし、負担限度額認定証は1〜4までの段階に分かれています。

厚労省のHPからわかる事
厚労省のHPでは、負担限度額の段階について、どのような人は1〜4のどの段階に当てはまるのかについて記載されています。
●低所得の方への支援
利用者負担が過重にならないよう、所得の低い方には下記の表のとおり、所得に応じた区分により次の措置が講じられています。
設定区分 対象者 第1段階 生活保護者等 世帯全員が市町村民税非課税で、老齢福祉年金受給者 第2段階 世帯全員が市町村民税非課税で、本人の公的年金収入額+合計所得金額が80万円以下 第3段階 世帯全員が市町村民税非課税で、本人の公的年金収入額+合計所得金額が80万円超 第4段階 市区町村民税課税世帯
ここで出て来る「世帯全員が」という言葉。
夫婦だけではなくて、同一世帯になっている息子さんなども対象に入る事がわかります。
つまり、息子さんの扶養に入っていると課税対象になるので負担限度額認定の対象外です。
もしも、世帯分離をしていて、本人だけは非課税という状況であれば話は変わってきます。
あとは、年金も含めた、本人の所得の額で段階が決まってきます。
とにかく簡単に言うと
- 夫婦そろって非課税で、息子さんなどの扶養に入っていない。
- 預貯金が夫婦で2000万円以下、単身の方なら1000万円以下。
この条件を満たしていれば、申請が通る可能性が高いので、区市町村に相談しましょう。
何段階に該当するかは役所の人が見て、判断してくれるので、難しく考えるのに疲れてしまう人は、最低限、上の条件を見て、あとは聴くのが1番です。
イラストで見る!介護保険負担限度額認定証はこういうもの!
負担限度額認定証って、何が書いてある、どんな書類?
こう思うのも当然!と言えるくらい、介護保険関連の書類は似たようなものがあります。
私が実際の負担限度額認定証を参考に書いてみたイラストがあるので、確認してみてください。
ポイントは、真ん中より少し下に書いてある『650円』という所。
ここの額でその人が何段階なのかがわかります。
間違えやすい!介護保険負担割合証とは別です!
1番間違えやすい書類で『介護保険負担割合証』というものがあります。
よくあるミス


こう言っていたので、安心していて、実際に必要な時に書類を見せてもらったら

こんな事が無いように、負担割合証と負担限度額認定証は別だということを理解しておきましょう。
負担割合証はこのようなものです。
医療保険の似たような書類もあるから注意!
医療保険にも限度額などの書類が存在します。
介護保険と医療保険では書類が全く別ですので、各書類の1番上、書類名に『介護保険』という文字が入っているかを必ず確認しましょう。
料金表で解説!ショートステイは負担限度額認定証でどれくらい料金がかわる?
負担限度額認定証について、少しずつわかってきた所で
負担限度額認定証を持っていると、ショートステイの料金はどのくらい安くなるのか?
この、1番気になる点について解説していきます。
今回は、私が架空で作った、この料金表を元に説明していきます。
負担限度額認定証で変わってくる料金はこの2つ
負担限度額認定証で変わる料金
- 食費
- 滞在費(お部屋代)
負担限度額で安くなる!ということがわかっている人はたくさんいます。
ただ、実際にどの項目の料金が下がったのかを理解できていない人もたくさんいます。
安くなるのは食費とお部屋代の2つ!これを頭に入れておきましょう。
負担限度額と料金表の照らし合わせ方
とは言っても、自分が何段階で、いくらの食費とお部屋代を払っているか?わかり辛いですよね?
わかるように解説していきますね!
さっきの負担限度額認定証をもう一度確認!
確認しておくのは、この赤で丸をつけた料金。先ほど確認してもらった場所ですね。
ここの『食費』の料金を覚えておいてください。
料金表で同じ料金を探す
ここの食費の欄(真ん中の赤い四角の中)を見てください。
先ほどの「650円」がありましたよね?
その650円の列を左に行くと、負担限度額の段階がわかります。
そうです。もし650円と記載されている方は『第3段階』に該当します。

料金の差に注意!自費負担額が全く違う!
今回は「650円」と書かれている場合を例にしたので3段階です。
- 負担限度額認定証が無ければ、1つ下の第4段階。
- 食費に「390円」と書かれていれば、第2段階。
このように変わってきます。
食費だけでもこれだけ違います。
さらにここに、お部屋代にも差が出るので、負担限度額の段階による料金の差はかなりのものです。
段階での料金差
第2段階 → 食費:390円+滞在費:820円 = 合計:1210円
第4段階 → 食費:1750円+滞在費:2500円 = 合計:4250円

申請を忘れたり、知らなかったら一大事だからね!
注意!自費利用でショートステイを使う場合、負担限度額認定証は適用されない!
1つ、ショートステイで負担限度額認定証の適用について注意点があります。
それは、介護保険が使えない(実費で支払い)の日は、負担限度額も適用されないので『第4段階』になる!ということです。
ショートステイを30日間連続利用した次の日の実費などがそれに当たります。

注意事項あり!ショートステイの料金を安くする為に負担限度額認定証の申請をしよう!
負担限度額認定証は申請しなければ、条件に当てはまっていても第4段階です。
申請する場所、申請する際の注意事項等をここで確認しておきましょう。
申請は各保険者へ
申請時に勘違いする方がいますが、申請は保険者(区市町村)の介護保険課です。
よく、勘違いして書類をショートステイなどに提出しに来る方がいますが、あくまでも介護保険の書類なので、役所でのやりとりになります。

ケアマネによるけど、基本は自分で申請
時々、ケアマネがやってくれました!という話も聞きますが、基本的には自分(家族)が申請する流れが一般的です。
今、負担限度額認定証の審査には通帳の写しなどが必要になる為、ケアマネにそれを渡すというのにも不安があるし、ケアマネも嫌がる事がほとんどです。

いきなり保険者(役所)へ行くより、電話をしてからにしよう!
実際に負担限度額認定証を申請する際には、通帳の写しや、印鑑など、色々と持ち物の指示があります。(役所にもよると思いますが)
せっかく到着してから、書類が足りないからまた来てください!という事にならないように、事前に電話で「ショートステイを使うので負担限度額認定証を申請したい」と伝えて指示を仰ぎましょう。
ここまで読んだら次に知っておくべきことは
ショートステイでだいたいどのくらいの料金がかかるのか。料金相場を知っていますか?
ショートステイの料金相場については、この記事で詳しく書いたので確認してみてください。
(個室のショートを例に解説しています)
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【図解】ショートステイで個室に泊まる時の料金相場!3項目で解説!
ショートステイで個室に泊まってる利用者さんっていくらくらい支払ってるの?こう考えた事ありませんか?この記事では、料金表や保険証類のイラストで料金の相場を『かなりわかりやすく』をテーマに書いています。料金の理解は仕事の意識改革につながります!
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ショートステイにおいて、負担限度額認定証を正しく理解する事で
ショートステイを利用する人も、ショートステイで働く人も、とにかく、ショートステイに関わる人にとって、介護保険負担限度額認定証の理解は必須です。

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